フェードとはどのようなものでしょう。バイクを峠道などで走っていてブレーキを多用しすぎるとブレーキが効かなくなるフェード現象といいます。
緩く長い下り坂などで、ブレーキを多用するうち、ブレーキの効きが悪くなることをフェードといい、バイクを峠道などで走っていてブレーキを多用しすぎるとブレーキが効かなくなる事です。
熱でブレーキのパッド及びシューがやけてしまって、ブレーキが効きにくくなります。放熱性に欠けるドラムブレーキで起こりやすいようです。
ブレーキで発生した熱は、通常放熱され、速やかに温度は下がるのですが、長く連続した使用により放熱が間に合わなくなります。
そこで過熱し、摩擦力、即ちブレーキの効きが弱まってしまうのです。
摩擦力によって動力を抑止するブレーキは、言い方を変えれば運動エネルギーを熱エネルギーに変えるしくみのものです。
摩擦材であるブレーキパッドは使いすぎると温度が上昇します。一定以上の温度になるとブレーキパッドの摩擦材成分が分解されてガスを発生します。
そのガスがブレーキローターとの間で一種の潤滑剤となってしまい、ブレーキがききにくくなります。
ブレーキにはブレーキシューを用いるドラムブレーキと、ブレーキパッドを用いるディスクブレーキがあります。
ドラムブレーキは作動力に対する抑制力が強く、ブレーキとしては非常に優れているのですが、ディスクブレーキに比べ放熱性が低く、更に水や泥の付着による制動力低下からの立ち直りが遅いなどの短所もあります。
放熱性の低さから、過熱に至りやすく、ひいてはフェード現象を起こしやすくなります。
1980年代ごろからは小排気量のバイクについてはディスクブレーキへの移行が進みました。
同じようにブレーキの使いすぎの熱できかなくなる事は同じですが、ブレーキフルードの沸騰が原因であるベーパーロックとは根本的に違います。
純正以外のプレーキパッドはパッドに使われている材質によって使用用途が違ってきます。基本的にはメーカー純正を使用しますが、使用用途によってはパッドを変えてみるとよい結果が出る時もあります。
パッドを変えるときには、車種により違いますので適合表をよく確認をしましょう。