インジェクターの特性やキャブレターとの違いを記しています。
以前は吸入空気量に対してガソリンが吸われ、ガソリンと空気の配分をキャブレターで調整していました。
これが2000年あたりを境にインジェクターのバイクが登場します。
この記事に書いてあるコト
インジェクター技術解説
インジェクターは必要な燃料量を電子制御で噴射するので、最適な燃料が出せることにより燃費がよくなります。また、ガソリンを霧化するため燃焼効率が上がります。
よって排気ガスの規制上、インジェククター化がすすむこととなりました。キャブレター搭載車は軒並み生産中止となってゆきます。よって販売を継続するにはインジェクターに変更することとなります。
現在、多くのバイクが排ガス規制により生産中止に追い込まれています。しかし、また人気車種はエンジン刷新により新型モデルとしても再発売されているものもあります。
インジェクター搭載車の注意点
各メーカーは1997年式まではキャブレター、1998年式からはインジェクションと同じバイクでありながらキャブレターとインジェクションにわかれているバイクが多くあります。では、同じ車種なのに、インジェクターとキャブレターではどのような違いがあるのでしょうか?
大きくはアクセルの応答性が敏感な場合や、反応が大きい車種が多いです。インジェクションモデルは開発の日数や歴史が浅いためキャブレターに比べると、ガソリンと空気の調整幅が小さく、微妙なアクセル開度でも敏感に反応する性質のモデルが多いと感じます。
運転中、アクセルを開けると加速しすぎたり、アクセルを緩めたら減速しすぎたりする場合があり、ギクシャクした走りになってしまうことがあります。注意が必要です。よってキャブレターから切り替えられた、インジェクター搭載車を購入する場合は、あらかじめ試乗することをお勧めします。
キャブレター搭載車の注意点
逆にキャブレター搭載車を購入する場合の注意点ですが、インジェクターに比べると、キャブレター内でガソリンが溜まっている性質上、キャブレター内でガソリンが劣化し、エンジンがかかりにくいという事例が多く、キャブレター内にガソリンを長く蓄積させないよう管理が必要となります。
冬の間はあまり乗らない人は購入を控えたほうが良いといえます。また、ゴムパッキン類の劣化、目詰まりを起こす等のトラブルがあるため、定期的なメンテナンスが必要となります。複数気筒の場合はキャブレターの同調が必要となります。
価格が安い年式が古いバイクなのに、メンテナンス代が余分にかかってしまいます。
まとめ
排ガス規制により、現在はインジェクターのバイクが多いと思いますが、キャブレター搭載のモデルが存在する車種のインジェクター搭載車は、アクセレーションの開け閉めにバイクがどう反応するか、ギクシャクしないか試乗して確認が必要です。
キャブレター搭載車は電子制御ではない分、電気系トラブルが少ないメリットがありながら、バイクを頻繁に乗っていないと、ガソリンが劣化し、調子が悪くなったりエンジンが掛かりにくくなったりといったデメリットがあります。
年式が古く安い分、メンテナンス代金が多くかかることを知っておいたほうが良いでしょう。