アイシングとは、ガソリンが気化するときにまわりの熱を奪い、空気中の水分を凍らせる現象のことをいいます。
ガソリンの気化(キャブレーション)ではその気化熱により周囲の熱が奪われます。
つまり周囲の温度が低下するわけです。
著しい温度低下によりガソリン中に含まれる水分、空気中の水分などが氷結すると、燃料を霧状にして空気と混合させるパーツであるキャブレターの機能を止めてしまうなどのトラブルを引き起こすこともあります。
この現象がキャブレターの中で起こるとスロットルバルブ付近が氷結し、バルブが張り付いて戻らなくなる事もあります。
凍り付いた水滴がジェット類の穴を塞いでしまい噴霧が行えないという現象も一つ。
また、エンジンへの吸気量を調整し出力調整する弁であるスロットルバルブに氷結が張り付き、機能不全となることも。
結果、エンジンがかからない、かかったとしてもすぐに止まってしまうということになります。
多くはキャブレターがエンジン後方に配置されているため、エンジンの熱で氷結することはないと考えられている上、日本の冬程度では起こりにくいとされていますが、ちらほらとトラブルに見舞われるケースがあるようです。
気候条件としては、気温が低く、湿度が高い時にマレに起こるようです。
日本の冬は気温が低く湿度も低いので心配はいらないと思いますが・・・まぁ、災難や最悪の事態というものは予期しないときに起こるので、気をつけるのも不可能に近いですね。