リザーブとはバイクのガソリンタンクに設けられた、ガソリンが一度に全部なくなって走行できなくなるのを防ぐための予備部分のことをさします。
最近の小型スクーターなどには付いていない場合もありますが、バイクの燃料タンクとキャブレター、またはフューエルインジェクションをつなぐ部分にはフューエルコックというつまみがあります。
普段使用するONはタンク内のガソリンが一定量以下になると供給を止めます。そこでコックをRES(リザーブ)に切り替えると、残りのガソリンが使えるようになるという仕組みとなっています。通常は数リットルの場合が多く緊急用の分しか確保されていません。リッターバイクで約4、5リットルでしょう。あくまで予備なのでRES状態になったら早めに給油しましょう。
また、リザーブにしてバイクに給油した場合燃料コックをONに戻すことを忘れないようにしましょう。そのまま走っているとリザーブの分まで使ってしまいますので。
余談ですが、リザーブという機能があるバイクの宿命があります。ご存知の通り、タンクの中には空気があります。そして、空気には水分が含まれています。そうすると知らない間にバイクのガソリンタンクに水分がたまっていきます。
水とガソリンではどちらが比重が重いといえば、もちろん水の方が重いのです。そうするとこの水はバイクのタンク底にたまります。
めったにこのリザーブを使用しない人にとって、この水分が出て行く経路がないことがわかると思います。
この水がタンク底部の錆びを発生させるわけですね。
なので、対策として一定の期間をあけてガソリンを満タンにしたときに1時間くらいリザーブで走ることをするとよいでしょう。満タン状態から、リザーブ分のガソリンを消費するのです。そうすると、安全にバイクのタンクにたまったリザーブ分の水分を抜くことができます。ある程度走ったらコックを戻すのを忘れないように。