ヤマハセローの特徴・売却時の査定額・売る時のポイント

1985年の発売から、ヤマハの人気モデルとして君臨している人気オフロード車。

バイク界では知らない人はいない、そのくらい有名なモデルです。

ヤマハセローの凄さを語るには、誕生の背景を振り返らなくてはなりません。

発売当時、バイク業界では「カタログ上の数字」が重視される傾向にありました。

この記事に書いてあるコト

ヤマハセローってどんなバイク?

「どれだけスペックがいいか」ばかりが重視されたため、目を惹く数字を出せるバイクが量産されてゆき、実際に乗った時の乗り心地にはあまり触れられることがなかったのです。

しかし、その概念に疑問を持ったのがヤマハの社員でした。

その社員がアメリカのカリフォルニアでバイクレースを見たとき、ライダーたちは本当に楽しそうに山道や林道を駆け回り、バイクに乗ること自体を楽しんでいたのです。

そこには、日本で当たり前になっていた数字へのこだわりはありませんでした。

ライダーが求めているのは、一部の機能性の高さではなく、ただ早く走れるものでもなく、どんなところででも楽しく乗ることができるバイクなのではないか。

ヤマハセローの開発は、そんな社員の思いから始まっています。

険しい山道でも平たいアスファルトの上でも、走っていて楽しいバイクを作りたい。

それは、一部の機能の数値をあげることではなく、バランスのいいバイクを作るということでした。

当時の日本の常識を覆す発想に、社内では反対の声もあったと言います。

しかし、開発段階で試乗を繰り返すうちに・・・

  • レースの様に早く走ることだけが、バイクの楽しみ方ではない。
  • 道が悪いところではちゃんと足をつくことができる→初心者でもバイクに乗れる
  • 転んだ時も安全で、バイクを起こしやすい→道が悪いところでも走り切れる

・・・というコンセプトが理解されるようになり、発売が決定しました。

「セロー」という名称は「カモシカ」という意味で、獣道であっても身軽に走ることが出来るバイクというコンセプトが込められています。

セローはヤマハを代表するヒット作となった

「ヤマハセロー」ライダーに、もっといろいろな場所でバイクを楽しんでほしい。

そんなコンセプトから生まれたヤマハセローは、発売から徐々に人気が上昇し、堅実に愛される人気モデルとなりました。

シートの低さを重視した足つきの良さ。

走る・曲がる・止まるだけでなく「転ぶ」という概念を加え、転んだ時でも安全で壊れにくい素材を採用したこと(転んだ時に、バイクを起こすためのグリップがついたのはこのバイクからです)

初心者からベテランまで、みんなが乗って楽しいバイクであること。

このコンセプトはライダーたちから大きく支持され、現在でもヤマハを代表するロングセールスのバイクとして支持されています。

それは、セローを愛し、セローにこだわって乗り続ける「セローイスト」という言葉が生まれたほど。

まさに「日本のバイクの歴史を変えた車種」と言っていいでしょう。

一人の社員が願った「どんな場所でもバイクの楽しさを堪能できるものを」という気持ちは、間違いなく日本人の心をつかみ、バイクの素晴らしさを広めることに繋がりました。

現在はセロー250の生産が中止され、新たなセローの開発が行われていることがヤマハから発表されました。

ヤマハセローはどこがおススメポイント?

街中でも山道でも快適に走ることができるように設計されているため、オールマイティに使えるバイクが欲しいという人におススメのバイクです。

街中でしか乗らないという人も、このセローを購入してから「オフロードを走る楽しさが解った」「山道を走るときの走りやすさが違う」と感じたということも多く、それがオフ車購入のきっかけになったということも。

セローは車体が軽めにできているため、厳しい山道でも楽に進めることができ、ハンドル操作もしやすいです。

車体も小さめで、小柄な男性や女性が扱っても十分に乗りやすく、あらゆる人に優しいバイクであることは間違いありません。

225から250に切り替えになった時から、街中での走行をより重視するようになりました。

このため、よりハードな林道を走りたい人は今でも225にのりつづけている様子が見られます。

扱いやすさを徹底的に重視した設計

まず、バイクを作る上でどうしても重くなりがちば部位をバイクの中心にまとめ、バランスを維持しやすいように工夫しています。

また、全体がコンパクトになるように作られていることも特徴。

夜でもしっかりと道を照らすことができるヘッドライトも小型で軽量なものを採用し、ぬかるみでスタック(再発進ができなくなる)ができなくなったときのために、下にグラブバーが取り付けられました。

シート高は810mmと低め。車体もスリムなので、足つきは非常にいいです。

柔らかいシートを使っているため、振動が少なく体に優しいバイクです。

街中ではスムーズな動きを見せてくれるのに、林道では16馬力でどんどん負けずに進んでくれるため、どこで乗っても扱いやすいのはさすが。

初心者からベテランまで、どんな人でも乗っていて楽しいバイクです。

ヤマハセローの良い点

どんな人でも乗れる、ヤマハセローのいいところいえば、まずはここでしょう。

初心者でも乗りこなすことができるバイクであり、オフロードでも街中でも走れる利便性の良さは熟練ドライバーも満足させてくれる汎用性の高さが魅力です。

軽量に作られているため、女性でも乗りこなすことができるバイクとしても知られ、男女ともに支持が高いバイクでもあります。

のんびりと、周りの景色を楽しみながら山道を走りたい。そして街の中の走りも快適に楽しみたい。

そんな人を、必ず満足させてくれるバイクです。

ヤマハセローの悪い点

セロー225は「シートの座り心地が良くない」という指摘があり、これが長距離ツーリングには向かないとされていました。

幅が狭すぎるため、どうしてもお尻が痛くなります。

歴代のセローの中でも225の評価は非常に高いため、この座り心地の部分は残念です。

250が発売された時にシートの幅が改善されたことでも、225のシート問題は明らかです。

また、走りやすさ重視のモデルであるため、スピードが要求されるレース走行には向いていません。

ヤマハセローの売却と買取相場

ヤマハセローは250が新型モデルとなっていますが、前モデルの225にこだわって乗る人もいるようです。

ヤマハセロー250の買取価格相場 30万程度ヤマハセロー225の買取価格相場 1~10万程度※買取相場は時価であって、時期によって変動することをご理解ください。

セローを売る前にチェックしておきたいポイント

セローを売却しようと思った時、まずチェックしてほしいポイントがいくつかあります。その点をチェックしてみましょう。

ロングセラーのモデルによる市場のだぶつき

セローはかなりの人気モデルである一方、乗る人が多いことから市場にかなりの在庫があるという指摘もあります。

また、人気があるモデルであることは確実ですが、それは爆発的なヒットということでもありません。

このあたりは買い取り業者側がどう判断するかに左右されるので、セローを売るときは多くの業者に査定をお願いした方がいいでしょう。

排気量225ccか、250ccか

かセローのモデルは、大きく分けて225と250の二つに分かれます。

現在までに7代目まで販売されていることからも、その歴史の長さが良くわかるでしょう。

225を好きという人もいますが、10年前に発売が終わっているモデルであることを考えても、買取額は厳しくなる可能性があります。

パーツが壊れている場合は直しておいた方がいい

特に古いセローを売るときは、パーツの状態に気を配りましょう。

パーツのちょっとした摩耗や劣化だけで、かなりの減額をしてくる業者もいます。

直せるところは自分でちゃんと直しておく、それだけで買取価格が上がることもありますので、点検をしてください。

長く乗っていない場合でも、屋外であれば紫外線の影響でゴムが劣化することがありますし、湿気がバイクの内部に悪影響を及ぼす可能性も否定できません。

このような個所もきちんとチェックし、できるだけいい状態に戻しておくことが大事です。

カスタムはマイナス!純正の部品に付け替えておきましょう

セローはあまりカスタムされることのない車種。

それだけ、ノーマルな状態が愛されているバイクと言えるでしょう。

カスタムをしている場合は、純正の部品に付け替えておくこと。ノーマルな状態に戻しておいた方が、高く売れる確率は高くなります。

セローのような車種ならなおさらです。

ヤマハセローを少しでも高く売るにはどうする?

ヤマハセロー250は、排ガス規制法によって2017年に生産終了となっています。

ヤマハを代表する人気モデルであることから、生産終了となればプレミア価格がつくのでは…と考えたいところですが、ヤマハはすでに「新型セローを販売するために開発をしている」と発表しているため、新型が出てくれば現行の車種の価格が暴落する可能性も否定できません。

生産中止となってからセローの中古市場での需要は拡大傾向にあり、それを考えれば高値で売れるのは今ではないでしょうか?

新型が出てくればどうしてもそちらに目が行くので、需要が高いうちに売るということが高値取引のポイントになりそうです。

前作のセロー225は10年前に生産が狩猟しているモデルですが、こちらのほうが好きという人もいるようです。

状態がよければ値段がつかないということはないですし、そうじゃなくてもパーツを集めるために引き取ってもらえる可能性もありますので「古いから」と思わずに売りに出してみてください。

生産終了になれば純正のパーツも生産されなくなるため、旧車両にあるパーツは重要になることもあります。

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バイク用語辞典管理者

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