キャブトンマフラーとはバイクの後方に向かって水平にのびるマフラーで、途中で太くなる部分があり、また元の太さに戻るという形状のマフラーをキャブトンマフラーといいます。
名称の発祥は名古屋のオートバイメーカー、みづほ自動車製作所(1923~1956年)が製作したバイク「キャブトン」です。
1930年代に名古屋で営業していたバイクメーカー「みずほ自動車製作所」で作られた車体のブランド名が由来のようです。
のちに、このバイクについていたマフラーのレプリカが出回るようになり、現在までにキャブトンマフラーという形となっています。
「CABTON」の語源は大阪にあった中川幸四郎商店が言ったことで、「大阪中川まで買いに来たれ」「みずほ自転車の販売店に買いに来てください」という英文の頭文字「Come And Buy To Osaka Nakagawa」からとっています。
バーチカルツインエンジンなどのエンジンにはその鼓動がよく伝わり、最高の排気音と振動を提供してくれます。
1927年、当時としては大型の350ccキャブトン第一号が発表され、以後排気量やスペックを変更してのキャブトンシリーズが多く世に出ました。
しかし、小型車需要の波に乗ることができず、1956年に倒産。
キャブトンというバイクは消滅したものの、現在マフラーにその名が残っています。