バイクに乗る際に着用が義務付けられているヘルメットは、国々で独自の規格が存在しています。
日本での乗車用ヘルメット(競技用ではなく)は国の定めた基準をクリアしたことを示すPSCマークがないと販売することができません。
特筆すべきはアメリカに拠点を置く「スネル・メモリアル財団」によるスネル規格。
世界でもっとも厳しいヘルメットの安全規格のひとつで、アメリカの「スネル記念財団」が作る規格です。
利益のためではなくライダー、ドライバーの安全のために活動を行っている非営利的機関「スネル記念財団」によって制定される規格です。
スネル財団とはレーサーのスネルが、レース中にヘルメットが有効に機能せず亡くなったことを受け1957年に設立されたもの。
スネル規格は世界的に非常に厳しいヘルメットの安全規格といえます。
最もシビアな条件のもとに行われるテスト、5年ごとに見直される規格、更にバイクの性能に適合する基準をも設けています。
規格をクリアしたものにはその旨を表示するマークが貼られます。
一般ユーザーであるライダー、ドライバーがヘルメットの性能を容易に判断できる手段を提供するというポリシーのもと運営されています。
「テスト条件を設定する際は最もシビアな条件を採用する」という原理により、5年ごとにその規格が見直されています。
試験にパスするとヘルメットに「スネル規格品」のラベルが貼られる。安全なヘルメットの証ともいえる。
ヘルメットの主な規格
- SNELL規格:http://www.smf.org/
- SG規格PSCマーク:http://www.sg-mark.org/
- JIS2000:http://www.jisc.go.jp/
- MFJ公認:http://www.mfj.or.jp/
スネル規格は、一般 の公道を走るヘルメットのための規格です。注意してほしいのはレーサー専用の規格ではありません。