バイクやクルマを高速走行させると、後方に乱気流が生じ気圧が低くなり、そこに別のバイクやクルマが付くと、前のバイクやクルマが後ろのマシンを引っ張る力が働き、空気抵抗も軽減されるのでエンジンパワーを抑えて走ることができます。
よくサーキットなどでスリップストリームを使って前車を抜くことがあります。
ここでちょっと疑問がわきますね。何故前方を走行していたバイクやクルマを抜くことができるのでしょうか?
前方を走るバイクやクルマの後ろを走っていれば、空気抵抗が減少して少ない力で走れるのはわかりますね。
しかし、その後に前車の横に出たら前車同じ空気抵抗を受けるわけです。
その場合エンジンの性能が同じだとして、なぜ最高速度がを上回ることができるのか・・・
HとYというバイクがあって、それぞれ最大100馬力あると仮定します。
Hが前方を走っていて、時速200km、100馬力を使っています。
YがHのスリップストリームに入った場合、速度は同じ時速200kmですが
Yは空気抵抗が少ない分、100馬力を使う必要がありません。
もちろん前車がアクセル前回のところYはアクセルを戻して走行することになります。
この時の例としてスリップストリームの効果で、Yが200km出すのに必要な馬力を90馬力とした場合、残りの10馬力が余裕の馬力となります。
このおかげで、スリップストリームから出た直後に10馬力の余裕馬力分、加速が可能となります。
またスリップストリーム内で加速しながら、スリップストリームを抜け出るため同じ条件のマシンでも早くなるという見方もできます。
バイクで高速道路を走行中の時トラックの後につくと風圧がなくなり、いきなり加速したようになります。
これもスリップストリームの効果です。燃費はよくなるようですが非常に危険なので車間距離はしっかりと確保しましょう。