鍛造とは金属加工の一つで、ハンマーで叩くなど外部から強い圧力を加え金属内部の隙間をなくし、結晶を微細化し、結晶の方向を整え強度を高めつつ目的の形状にすることです。
非常に強固に作ることができるがコストは高くなってしまいます。
日本刀の製作で、熱した鉄をハンマーで叩き、叩いては熱しを繰り返すのも鍛造です。
ポピュラーな加工法である鋳造と比べると、内部の隙間ができず詰まった状態になるため、より強度の高いものとなります。
鍛造用金型を用いる大量生産向きの型鍛造と、治具などにセットしてハンマーで成型する少量生産向きの自由鍛造があります。
バイクのパーツでは主にトランスミッションなどギアやメインシャフト、カウンターシャフトなどのパーツに使われます。
ピストンやカムシャウト、クランクシャウト、ホイールなどにも使われます。
鍛造はその方法により次の種類に分けることができます。
- 熱間鍛造:素材の変形抵抗を減少させるために高温で鍛造する。フォージングといいます。
- 冷間鍛造:常温で鍛造する。出来上がりの製品の寸法精度が熱間鍛造より優れる。コールドフォーミングといいます。
- 溶湯鍛造:鋳造の改善工法、凝固収縮による鋳巣の発生をふせぐため、半凝固状態で加圧する。