V-TACS:Variable Torque Amplification Chamber Systemの略
ホンダから出たビート(beat)という車種に搭載されたシステム
ホンダのビートといっても車ではない。(1991年発売)
1983年デビュー、世界で初の水冷50cc2サイクルエンジンを搭載したスクータービートに搭載された2サイクルエンジンの低速トルク不足をアシストするシステムです。
V-TACSによるトルクの2段切替えシステムというシステムを採用しています。
2サイクルエンジンの出力向上手段は、通常エキゾーストチャンバー内の排気圧脈動を利用した吸気の充填効率向上で行われています。サブチャンバ付きの排気系は、低回転域での充填効率には寄与していますが、一定の回転域に達すると、充填効率は頭打ちになってしまいます。
そこで、高回転域での出力を得る為に、サブチャンバを閉じて主排気系のみに切り替える事のできる機構を採用しました。この2系統(主排気系と主排気系+サブチャンバ)の排気系を切り換えることによって、低回転から高回転まで常に高出力が得られるようになりました。
しかし切り替えは(なんと)足で行うというものすごいシステム(だそう)です。